- はじめに
- 低圧太陽光発電所が日本の再生可能エネルギーをけん引した
- 一番普及した低圧の良いところとは?それは誰もが手軽に参入できたから
- 手軽に土地に対して経産省に申請が出来て実際通過してしまっていた時代・・・
- 買取価格の推移
- 経産省より締め付けが厳しくなっている原因は?
- デメリットは国民負担が現時点で増加しすぎてしまったことだが将来的には・・・
- 今後20年、全量売電発電所を手に入れるには分譲or中古(セカンダリ)しかない
- まとめ
はじめに
こんにちはmountainです。本日もmountains cafeにご来店いただきましてありがとうございます。
本日はにわかに話題に上がっている全量売電の大幅な変更があります。いよいよ低圧における全量売電が終了します。(※2021年以降新規申し込み)
特に打撃になったのは10kwh以上50kwh未満において全量売電から50%は自家発電に使用する旨が追加されたことです。
私はいつまでも単価は下がっても売電期間や全量売電というくくりはなくならないと信じていました。政府も今後も再生可能エネルギーを推進すると信じていました。
そんな全量売電の固定買取価格についてお話しさせていただきます。
低圧太陽光発電所が日本の再生可能エネルギーをけん引した
太陽光発電所というとソフトバンクやNTTなどが建設した大掛かりなものを連想しがちですが日本において一番成長したのは低圧発電所です。
低圧発電所とは出力が10kwh~50kwh未満のものを言います。
過積載で100kwh等の発電所もありますが出力自体は49.5kwh程度に抑えられており低圧のくくりとなります。
手軽にはじめられることから多くの企業や個人が参入したのも記憶に新しいところです。
一番普及した低圧の良いところとは?それは誰もが手軽に参入できたから
普及に際してどうして低圧太陽光が爆発的に増加したのかと申し上げますと接続に関する費用が比較的安価に済むということもありました。
高圧50kwh以上の高圧案件は・・・
連携負担金の額の上昇、接続までに要する時間の長さ、電気主任者を置かないといけないなどいくつかのハードルがありました。
その為裏技的に高圧案件をフェンスなどで分割して低圧案件をいくつか手に入れている方々もいらっしゃいました。そうすることで上記のハードルを下げ、低圧と同じくくりで購入可能であったためです。
現在はその分割案件は申請時にさかのぼって調査をしており今後どのような対応を迫られることになるのかは定かではありません。
また誰でもお金さえあれば購入することが出来たのも低圧発電所が爆発的に増加した一因です。あとは会社の社長さんが節税対策で購入した方も一定数いたと思います。
信販を使えば大きな額を借り入れでき(2000万円程度)サラリーマン+個人事業主となられた方も多かったのではないでしょうか。
かくいう私もサラリーマン+個人事業主で事業所得を得ることが出来ています。経費の幅も格段に広がりますしね。
手軽に土地に対して経産省に申請が出来て実際通過してしまっていた時代・・・
私は2013年に36円申請が受理されておりますがそもそもその土地申請を出したころは私の土地ではなかったのです。
結果的には住宅を建てる予定で不動産業者には話は通しておきましたが・・・
2013年か2014年ころまでは自分の所有地でなくても経産省に申請が出来た時代があったのです。
ですからそこに目を付けた太陽光ブローカーがありとあらゆる土地に申請を出していました。そうして土地の申請だけを通した土地を売買する。
そんなことがまかり通っていたのです。ある意味懐かしいです。
買取価格の推移
2012年 40円+税
2013年 36円+税
2014年 32円+税
2015年 29円+税(※4/1~6/30)27円+税(7/1~3/31)※利潤配慮期間
2016年 24円+税
2017年 21円+税
2018年 18円+税
2019年 14円+税
経産省より締め付けが厳しくなっている原因は?
政府は今後もエネルギーミックスといい将来に向けて再生可能エネルギーを増やしていくとあれだけ鼻息荒く宣言していたものの最近では国民負担が増えすぎるとか、エネルギーが今後使用料が減っていくので・・・などと言い消極的になってきています。
デメリットは国民負担が現時点で増加しすぎてしまったことだが将来的には・・・
デメリットは国民が毎月支払っている再生エネルギー発電賦課金の存在です。これが我が家では毎月電気代を20000円程度支払っていますがそのうち毎月2000~3000円が賦課金として支払っています。我が家は年間で30000円以上支払っていることになります。
しかし20年間の全量期間が終了した後は皆様考えたことがありますか。
発電所所有の方々はご存知の方も多いかと思われますが20年後は固定買取価格期間も終了となることから売電額も8~10円程度に落ち着くのではないかと考えます。
そうすれば火力や石炭などと比較しても同程度若しくは割安に発電できる環境がいずれ整うのではないかとも考えられます。
そのつもりが政府にあればの話ですが政府としてはあまり積極的でない印象がありますし、太陽光を疎かにしているわけではないとは思いますが発電コストの低下は避けては通れない課題なのでしょう。
発電家としては20年の売電期間が終了後も7円でも8円でも良いので買取していただけたらいいなと考えております。今後このような声も国に対してあげていかないといかないのでしょう。
コストが高いだけが太陽光というイメージが出来すぎてしまって今後が心配です。
20年後は我々が設置した太陽光発電が安い再生可能エネルギーとして皆から感謝される世の中になるようにと願います。
今後20年、全量売電発電所を手に入れるには分譲or中古(セカンダリ)しかない
今後14円時代までの全量売電低圧の発電所を新規に作ることはもうできません。
どうしても14案件以上の発電所を手に入れたければ今売れ残っているor申請中の分譲を購入するのも一つの手です。
若しくは最近やっと浸透してきた中古発電所を購入するということも視野に入ってくるのではないかと思います。
中古発電所に関する記事も今後上げていきたいと思いますのでお楽しみに!
まとめ
2012年ころから2020年までの間のほんの8年間ほどの間にこれだけ太陽光に翻弄された私たちですが全量売電終了となると少し悲しさがこみ上げてくるのは私だけでしょうか。この波を絶対に逃したくない、人生を変えるためにはこれしかないと思い動き出した2013年が懐かしくさえ思います。
うまく人生の転換期に太陽光バブルに乗れたのも自分自身常に情報収集していたからであり今後もアンテナははり続けていけたらと考えています。
皆様も刻一刻と変わり続けるこの世の中常にアンテナをはり続けてチャンスを逃さないようにしてみてください。
本日もmountains cafeにご来店いただきましてありがとうございました☆彡
P.S次はどんな波が来るのか楽しみです・・・( ^^) _U~~